公文書Code3-2-8 008










16.
「コートはそこに」

音もなく腕を伸ばし、室井が奥部屋のハンガーラックを指した。
幾許か控えた室井の声は殺伐とし、温度が上がり切らない部屋の心許なさを暗澹とさせる。
視線だけ向けた青島は、車の中から終始無言だった。室井に促されるまま、このマンションの一室に連れ込まれ、悄然としている。
ジャケットの上に羽織っていたライダースを片手に、息をしているかすら嗅ぎ取らせない。
可哀想にと思う。
知らなくていいこと、背負わなくていいことを、一気に突き付けられてしまった。
今、放心した向こう側で、聡明な青島の脳味噌はフル回転していることだろう。

「貸せ」
「・・・」

動こうとしない青島の前に室井がスッと近づく。
脅えるように左右に揺れた瞳が、一歩下がり、生硬な警戒を乗せた。
室井の手を見てから、青島がゆっくりとライダースを差し出した。

「言いたいことがあるんだろう?聞きたいこともあるだろう。全てに答えてやる。だから、まずはしっかりしろ・・!事件は終わっていない」
「・・!」

青島の正面に立ち、室井が見据えると、栗色の瞳がゆっくりと焦点を結び、表情を変えた。

「よし。何か、温かいものでも淹れてやる。それともアルコールでも?」
「・・酒はいいの・・」
「こんな夜のために酒がある」
「・・ビール」

室井は青島を残し、部屋を出た。
その動きは華美な内装に溶け込み、値の張るフローリングは足音一つ拾わない。

ここが禁煙であることは見れば想像が付く。或いは煙草は止めておけと言った室井の上げ足を取ったつもりだったのかもしれない。
酒だってアウトかもしれないが、そうでもしないと今の二人では場が持ちそうになかった。
それでも青島が口を聞いてくれたことに室井は内心安堵していた。
一気に色々詰め込み過ぎたことで、これ以上青島を痛めつけるのは見るに忍びない。

ガランとした冷蔵庫に溜息を落としていると、背後に気配がした。

「・・、腹は減っているか?」
「あんたが俺のコイビトだったんだ」
「――」
「どーりで目障りにうろちょろしてると思った」
「ほんと可愛げがないな」
「そんなとこが好きだったんじゃないの」

背中を向けたままで会話する。
横目で盗み見れば、優美に両腕を組み、壁に寄りかかって青島が華奢な顎を持ち上げていた。
高飛車な瞳で、薄らと横に引き結ばれる朱い口唇が憫笑を象り、見下ろしてくる。
黒に統一されている青島の装いは、スタイルの良さを室井に見せつけた。
前で軽く組まれた足はやけに長く、エメラルドのシャツから羽根のような鎖骨が浮き出ていて、下から見上げる光景は知的で危険な気配が漂う。

「――」

長く見続けるのは目に毒だと思い、室井は立ち上がり、青島に缶ビールを突き出した。
押し付けられた缶をくるりと回すように受け取り、指先だけで目の高さまで持ち上げる。
礼のつもりなのだろうが、CMに出て来そうなビジュアルだ。

「ここが二人の愛の住処ってわけ」

一向に言葉を発しない室井の前で、青島が乱れた感情を隠すように濡れた瞳を夜に溶かしこむ。
人を食ったような挑発的な目と華美な雰囲気は、横たわる現実の前に沈黙を選び、今の青島はまるで知らない人だと思った。

「過去の清算・・ね。なるほどね」

キッチンから移動せず、室井も壁に寄りかかった。
向かい合わせとなり、プルトップを引く。
室井にしては粗雑に崩した姿勢は、一人の男の気配に変えた。
しん・・と音も吸い込む夜が、耳鳴りを起こさせ、ようやく向こうで引かれた開封音が異様なほど心臓に堪える。
少しだけ、ネクタイを人差し指で緩めた。

こくこくと貪るように青島が目の前でビールを流し込む音が生々しい。
ぷはぁっと、一気飲みしてしまい、青島がシャツの袖口で乱暴に濡れた口許を拭った。
指先を一つ突き出すのは、もう一本くれとの合図だ。
室井は黙って冷蔵庫を足で開け、人差し指と親指だけで取り上げると、そのまま青島へと放る。
それを青島は片手で受け取った。

「今の君に言っても分からないことだが、精一杯戦ってくれたようだ。感謝する」
「・・知らないね・・」
「あのまま、帰るとごねられたら、どうしようかと思った」

小さく舌打ちが聞こえ、青島がふいっと横を向いた。
長く節を立てる顎からうなじにかけてのラインは、刈り込まれた髪のせいで一層剥き出しとなる。
ただ綺麗だなと室井は目に映り込ませた。
二本目の缶を開ける仕草まで、隙がなく無駄がなく、男の指先の色香と美しさを見せ付ける。
失った逸材の品格をまざまざと見せ付けられている気分だった。
秘めたものすら吸い込む不躾な漆黒に居たたまれなくなった青島が、不意にリビングへと踵を返した。

「――」

凛冽とした黒のジャケットの背中に宿る戸惑いを室井の視線が追う。
青島はそのまま窓辺に向かい、新鮮な空気を求めるように夜風にエメラルドのシャツを揺らした。
カーテンを握る指先が、力を込め過ぎて白くなる。

縋る者がなく、一人抱え込む彼の心中が痛々しい。
幼く不安げな背中は本当に子供のように切ない。
敢えてお持ち帰りされている事実を指摘したら、思った以上に青島は簡単に押し負けた。
そこに彼の動揺を見る。

室井もゆっくりと足を進め、背後に立った。
急速に吹き込む冬の匂いは、冷たく凍えていた。
骨から熱を奪う心許なさに、憂いを顰め、寂しがっている。

脅えたように背後の気配に一瞬身を竦める青島を愛おしく思いながら、室井は青島の指先を解き、カーテンを少し開けた。
眼下の夜景に目を走らせてから、またしっかりと戸締りをし、カーテンも丁寧に閉ざす。
青島を残し、室井は先に窓辺から離れた。

「ここに住んでいたのかと聞いたな。少し違う。この部屋にはまだ誰も住んでいない。生活感がないだろう?」

この部屋には物がほとんどなかった。
衣類も、ゴミ箱や家財道具といった日常生活に必要なものはほぼなく、ショールームのような冷たい室内に、オレンジのライトが煌々と注ぐ。
リモコン一つ、転がらない。

「君がここに住むようになる、筈だったんだ。・・・それで、喧嘩した」
「・・どして?」

苦笑染みた息遣いが聞こえる。
思ったより物柔らかな青島の声は、掠れ、震えていた。
一度だけ、視線を合わせると、室井は手元を見る。
冷え切っていたビールで悴んだ指先が痛みを発していた。それを力任せに握り潰す。
理由は告げず、終いの言葉を口にした。

「君は終わらせたがっていた・・・だから記憶を」

何かの懺悔をしているのだと思った。
じっと見つめ返す青島は、ただ静かに聞いていた。
機嫌を損ねた様子を見せないことに、また一つ、こうして甘えてしまうのだ。

「君が望むなら綺麗に終わらせてやる。――何一つ、後腐れなくだ」
「――・・・」
「私にとっての“過去の清算”とは、そう言う意味だ」

青島は何も答えなかった。
二本目のピール缶を指先に持ち、ゆらゆらと揺らす仕草はまるで彼の心を定める秤のように見えた。
窓を開けたせいで室温を下げた部屋はジャケット一枚では肌寒い。
心まで冷え切った気分で、ビールをテーブルに戻し、室井は直立した体勢から深く頭を下げた。

「黙っていて、すまなかった」

やっとの思いで絞り出した言葉は厳かなほどに乾いた部屋に沈んでいく。
今、自らの手で断ち切った事実に、今更のように室井の胸を締め付けた。
記憶を失ったから恋が終わったのではない。失う前からズレ始めていた。
この部屋でこうして彼を見る筈だった室井の未来はもうどこにもない。
それをこの部屋に二人で入り、ようやく認められた気がした。

酸素を奪うほどの沈黙の後、青島が大きく息を吸った。

「それは、どうかな?あんたのキャリアに遠慮したんじゃないの、わからないけど」

室井が目を剥いて顔を上げる。
何故今の君がそれを。

「あんたを護ったつもりだったんじゃん?」
「――・・・」

キラリと瞳が光っている。
油断していた。
こういう奴だった。
未熟で経験も浅い癖に、室井が思いもしない方法で、こうして少ない情報の中から天性の閃きで何かを嗅ぎ取ってしまう。
室井の腹の奥がずくんと熱いものを感知した。心臓が早鐘を打つ。

「エリートだろ。好きだとか、アイシテルだとか。あんたこそ、あんたらしくない理由だ。そんなことで、キャリア捨てるなんて」

素っ気ない青島の突き放しにも、室井は真摯に青島を見つめ続けた。
その瞳に、数多の情熱が宿る。

「キャリアどころか――世界中を敵に回したって、構わなかった」

心から欲していた。
心から囚われていた。
今更のように溢れ出した気持ちが堰を切っていく。
恋が過ぎ去ってもあの頃俺たちが苦しみながら手を取り合った想いは嘘じゃない。
結局、キャリアも捨てさせてくれなかったこともだ。
絞るように零した室井の憐憫の言葉と、その瞳に宿る色に、青島が身震いをしてその熱の意味を悟る。

「へぇ、なんかイメージ違った。もっとクールでドライなのかと。なんで、言わなかったんだよ」
「言って、信じたか?」
「ま、むりだね。オッサンだし」

酷い言われようだ。
即答され、正直な気持ちが透けかけている青島に、室井は自分の中に潜む兇悪なほどの狂熱を飼い馴らすことすら出来なかったことを
静かに思い出した。

「何ばかなことしてんだか」
「そうだな」
「周りにも、呆れられたんでしょ」
「ああ」
「それで・・忘れられて、置いてかれて、今度は過去と心中?・・・ばっかみたいだ」
「ああ」
「なんで・・俺んこと、」

口唇を噛み、俯く青島は、以前よりずっと短めの髪がその表情を余すことなく室井に晒してくる。
憂いの表情に、室井の瞳が痛みを交えて爛熟した。

「なんで・・っ、捨てなかったんだよ・・っ」

自分がいなければ起こらなかった事件なのだと自責の念を募らせているのが室井にも伝わった。
自分が室井の恋を潰したのだと気付いてしまった。
青島はそういう奴だった。
こんなに沢山の人間が動き、それは全部自分のせいだったと責めるのだろう。
聡明さと、強さ、愛、他人の誇りを大事にしてくれる。誰かを勝たせる人生で勇者になれる。
漠然と、だが、確実に、そういうところが好きだった。

「君がそんな風に言ってくれるから」

今にも破裂しそうな感情を堪えて拳を握り締め、室井は一歩、間を詰めた。
不意に漏れ出た言葉はまるで恨みごとのように落ちる。

「だから、俺を失くして進む君のために、出来ることをしたかった」
「・・カッコつけだ・・」
「恰好くらい、付けさせてくれ。少なくとも護り切れなかったのだから」

室井の目の前にいる幼い青島と、記憶の面影が一つに重なっていく。
室井には出来なかった負い目を認めたくなくて、情熱を理由に、もういない愛した男の影を探す。
紡ぐ言葉は今の彼への贖罪でも、この言葉がどこかであの日の彼に届けばいいと思った。

「俺、あんたに何した・・」

しんと空気が凍てつく室内は遮るものがなく、同じ過去に戸惑う青島が、腕で口元を覆う。
彼の痛みが伝わってくるようで、それは急速に室井の抑え込んだ想いと同じ色に変化していた。
今俺たちは同じ痛みを境に向き合っている。

「君が、俺に恋を与えてくれた時、どれだけ嬉しかったか」

そして、その恋の始末を託された時も。
彼氏として最後まで貫き通したかった。
それが最後の使命だと思い込むことで、自分を支えた。
こんなにも一瞬にして運命が断ち切られてしまった二人が、向き合うことはもうない筈だった。
ここまで必死に堪えてきた何かが、破裂して、溢れていく。

「俺の役目は終わったのだと思い知らされた。忘れようと努力した。でも、何度やっても、どうやったって――駄目だった」

一人称を変え、静かに抑揚もなく激しさももたず、ゆっくりと白状する室井の言葉は、とろりと蜜を垂らすように二人の間に溜まり
受け止める者もいない熱情の言葉は、深まる冬の夜に影を落とし込んだ。
ゆっくりと、室井が青島の前に立つ。

「忘れられない。君のことがどうしたって消えない」

もうしてやれることはない。そう思って。

「君のことが、ずっと、好きだった」

言い損ねた言葉は時を経て冬の冷たさにぞっとさせながら、二人の間に零れ落ちた。
時がズレたままの愛は、重ならない重力に、受け手もないまま落ちていく。

あの頃のような熱さは許されない。
もう同じ気持ちで二人の想いを測れない。同じ場所で向き合えない。室井の声は時の狭間に遮られ、あの頃の青島に届かない。
恋心も暗く澱んで濁った刃物となり、冷たすぎる告白は時の狭間に散っていく。
それでも、抗う隙を強かに奪う室井の気配と言葉に、覚悟を知って、青島が魅入るように竦む。

長い時間、どちらも動かなかった。
まるで出方を窺うような緊迫と、更ける冬の夜に昏々と圧迫するぎこちなさは、それでも無粋な邪魔は何もなく、室井はただ視線を反らすことだけはしなかった。

「でも――・・、捨てるんでしょ」

一瞬、意味が分からず室井の眦が歪む。
青島の瞳は濡れているように透明だった。
痺れたような震え声が空気をも震わせる。

「聞きたくなかったよ・・」

青島が視線を反らし、優美な横顔が苦しそうに歪んだ。
痛みが伝染するように室井を突き刺し、だがその意外な答えに室井の口から思わず想いが零れ出る。

「捨てない、と言ったら・・?」
「!」
「もし、連れていくと、そう言ったら?」

青島は、室井が“過去の清算”と言ったことを指摘しているのだろう。
室井が零した言葉も尽くす情愛も全て過去に向けて捧げたのだと青島は思っている。
同時に、室井はそれを終えてさっさと縁を切りたいという意味に取られていることに、少し驚く。
二人の縁を切りたかったのは、今の青島の方だった筈だ。

室井は信じ難い思いで青島に静かに近づいた。
高貴な気配を持つ室井の動きは、静謐な空間を崩さず間を詰め、青島は身震いするように後退った。
それを更に窓際まで追い詰め、室井はその顔の横に両手を付く。
青島が息を呑んだ。

抗うことを明確に拒んだ室井の行動に、ムッとしたような顔で青島が室井を睨み上げてくる。
挑発してくるその聡明な瞳に吸い込まれるまま、室井は顔を斜めに傾けた。
うひゃっと青島が目を瞑る。
だがそれ以上近づかない室井に、青島が数秒遅れ、片目をそうっと開けた。
吐息が口唇に掛かる距離で止め、嗅ぐ匂いの違いに煽られながら、室井が目で理由を問う。

「き、キスされると思って」
「されると思って目を瞑ったのか」
「・・ハイ」

ああもう、これが友人なんかでなかったら。

引き摺られる。
消したはずの灯がジリジリと燻っていく。

なんだってこんなに、コイツには目まぐるしく息を吐く暇もなく掻き回されてしまうのだろうか。
終わらせた筈だった。過去を選んだつもりだった。何もかもが、制御を失う。
青島に向かう時はいつだってそうだった。
今、胸が張り裂けそうに、痛い。

「君は、もう一度俺を本気にさせたいようだな」

ガチガチに強張った顔のまま、室井が青島の顔横に両肘で囲んで更に身を近づける。
覆い被さるように接近した室井の陰で青島の顔が曇った。
電灯を受ける青島の瞳がきらりと反応する。

「もう一度、君を口説いてもいいか」
「・・落ちない・・と思うけど」
「試してみたい」

知らない自分が自分を裏切る。
諫めた筈の炎が焦げていく。

「必死じゃん・・、そっちがあんたの本性ってわけ」
「・・そうかもな」
「俺オトコだよ?」

君を、誰にも渡したくない。

「知っている。隅々まで確かめたからな」
「・・ぇ、俺、ヴァージンじゃないってこと?」

間の抜けた顔をした青島に、室井は思わず切羽詰まった吐息を緩めた。
その顔を見て、更に青島が驚いた顔になる。

「君の処女は私が頂いた」
「~~ッッ、そ、そ、そういうことをサラッと言うってどうなの」

流石に動揺を隠しきれなくなった青島が真っ赤な顔をして視線を反らすが、今度はそれを室井が縫い留めた。
しっとりと濡れた息遣いが青島の口唇に触れ、雄の気配にたじろぐ青島が困った顔で室井を探ってくる。
戸惑いも、躊躇いも、全てが狂おしく室井を惑わせる。過ぎ去った時の誘惑に、閉ざされそうになる。
毒でも罪でも君を堪能したい。

「む、昔の俺とあんたがどういう仲かなんて、もう俺には関係ない。あんたが見てるのは俺じゃない。あんただって――」
「安心しろ、そこは。こっちは長年飼ったら情が移った」
「ぇ、え?俺、飼われてたの?」

上手いことあしらおうとしておたおたしている様子が、派手で厳つい格好の青島の、年下で陽気な本来の姿のようだった。
懐かしさよりも愛おしさで胸が詰まる。
こういうところに救われてきた。その穢れなく何色にも染まらない魂が、室井を虜にさせた。
嗚呼、これはやっぱり俺の青島だ。

「さあな?」

柔らかな暈した言葉は、張り詰めていた二人の間の緊張をふっと解いた。
それが、室井が意図して操作したものだと青島が気付く頃には、室井から発せられた熱情も消え失せていた。
どこまでが真実かを悟らせない室井の官僚然とした物言いに、揶揄われたと思った青島が強気に挑んでくる。

無造作に開けたエメラルドのシャツが、夏でもないのに濡れたように艶肌を染め上げていた。
直向きに愛した。
どうしても抗いきれない熱に、罪を犯す道連れにした。
あの時の覚悟は、もう誰も知らない。
消えるしかなかった二人の恋が、室井の中で燻り、熟れて、少しだけ期待に疼いている。

今はその想いに誠実であるために。
ゆっくりと青島を解放し、室井は背を向けた。

「大丈夫だ。君が思い出すまでは、指一本触れない」

室井の口元が薄っすら滲む様子は青島からは見えない。
置き去りにする室井の背中を青島が不思議そうに目に映し、口籠った。

「暫くはこの部屋で暮らすことになる。ここから先は俺の傍を離れるな――と言っても、聞きそうにないな」
「・・よくご存知で」
「一人で勝手な行動はするな。必ず俺を呼べ。俺も行く────いいな?」
「う゛、な、な・・ん」
「もう一度イタイ目を見たいか。悔しかったら俺を巻き込んでみろ」
「ぁ、あんたね、」
「非常事態とはいえ君の友人兼相棒役を他の奴に譲るのは面白くない」
「!」
「腹を括ってくれ」












back     next         index