公文書Code3-2-8 special thanks!


当サイト初の設定小説、記憶喪失物語でした。
途中夏休みを挟みまして、およそ10カ月の長期連載でした。(エメラルド編/ダイアモンド編)
界隈では多くの名作が残されている中、出遅れて書くのは勇気がいりましたが、熱いリクエストを頂き、この度執筆する機会を作ることが出来ました。
ジャンルの一片にでもなれればと思います。

今回のお話を作成するにあたり、前年、長きに渡りアンケートを取らせていただいてまして
お寄せいただいたご意見・リクエストを取り入れさせていただきました。
全てにお応えしていたら思ったより長編になってしまいました。想像と違うと思われたら力不足で申し訳ない。
また、素敵な会話をご提供くださったひなたさま(支部)のアイディアも拝借させて頂いております。
拙宅にしては甘い会話になっている箇所、是非探してみてください。
皆様、ご協力、ありがとうございました。

また個人的にもオイシイ設定に暴走いたしました(;^ω^)
片方が記憶を失ってから二人が再会するとどうなるのか?
室井さんに忘れられた青島くんの決断、青島くんに忘れられて狼狽える室井さん 
「約束」を一時的にでも忘れてしまった青島くんに対しての政治的な室井さんの決断
キャリアを始め本店サイドがどう対応するか。
記憶ないえっちも外せない、などなど、描きたいところは全て詰め込みました。


さて、エメラルド編、ダイアモンド編と、ふたつのパラレル・パロでしたが、室青的にはどちらが萌えたでしょうか?

記憶とは過去の結晶みたいなもので、そのひとつひとつがその人を象る色となります。その一部が欠けた時、本人は勿論、周りの気持ちも追いつけない。
本人なんだけど、完全体じゃない。
恋だって簡単に消えない。
別人となった相手との間に、死と同類、少なくとも失恋と同義の、冷たい離別がそこに横たわります。
選択肢は二つ。もう一度最初から始めるか、終わらせるか。
そもそも始められるのか。

室井さんにとっては、青島くんはなくてはならない存在ですので、青島くんのためを思ったところで、いつかは二度目の覚悟しなければならなくなると思っています。
加えて、記憶がなくなっても変わらず、本能的に、無意識に、欲してしまう相手であり、いないと弱くなる。
必ずもう一度恋に落ちる男です。

一方、青島くんにとっては、記憶がなければ室井さんって無価値な存在ですし、必要ないし、意味もないし、いなくていい。
男同士の恋なんて面倒なことに、わざわざ首を突っ込むほど、物好きでもない。
もしかしたら、二度目の恋はない方が可能性としては高い。

相手の必要性が真逆に出るところが、この二人の恋の面白さだと思っています。
室井氏には、相当の努力をお願いしたいです。


<Code3-2-8>は エメラルド編では室井さんのラブレター、ダイアモンド編では第三者による室青ラブレター(?)となっています。
ダイアモンド編は、青島くんからの愛のカタチにしたかったのですが
そもそも踊るという物語そのものが、青島くんを主人公をしながら、室井さんへ捧げる褒美的なお話であり、室井の成長物語であり
二人の記憶=歴史は、室井さんにとって人生の全てなので、本編が愛の軌跡とも言えるもの。
二人の人生が絡み合った本編、あの約束。それらを第三者からみたら、また別の見方、必ずしも好意的なものだけでない部分や、二人以上に神聖化してしまう可能性も
あるんじゃないかなと思います。


記憶はそのひとの人生そのものであり、過去でありながら現在であり、それが人に成るのだなと最近考えたりします。
二年前母を亡くしまして、その記憶が冷たいものから温かい方に色を変えることに驚いたり、その記憶の重さに押しつぶされそうになったりと
過去が決まった化石ではないこと、時に人を殺せるほど、生半可なものじゃないのだと知りました。


一度は恋に落ちたふたりなのだから、希望はあるはず。
初めて惹かれた時のように、青島くんは基本、確固たる信念で踏ん張る男に弱いところがあって
憧れのようなところから、徐々に魅せられていく可能性に室井さんがもう一度賭けられるか。
約束を持たない彼を手に入れる意味はもっとシンプルなものになる。
しかし、官僚として罪過をもう一度となると、約束がない分、またハードルが上がるのも、踊る二次の醍醐味ですよね。

その辺を踏まえ、エメラルド編は理屈なく虜になる室井さんを。
ダイアモンド編は、苦しくて離れきれない室井さんを、描かせて頂きました。
幾度引き裂かれても、何度も始め直す二つの恋の顛末を楽しんでいただけたら幸いです。

ここへ来てくださったみなさまにとって、大切な誰かとの時間を大切に見つめ直すひとつの切欠になれますように。
2022年11月




★益本刑事を知らない人のために★
益本さんはドラマ4話で、逮捕権を譲り俺が花道を歩くと言っていた人です。
4話は室井さんの「キリタンポ鍋でもつっつぐが」が素晴らしい余韻の神回です。まあ全話が神回ですが。
「こんなもんいらないっすよ!」の青島くんの名言もあり、室井さんをあっさり見限るラストが絶品の、本店引き抜き室井暴走回ですので室青的にも至高です。

そんな益本さん。二番煎じ、且つ、暗くなりがちなダイアモンド編を明るく引き締めてくれました。
思った以上に当て馬キャラ、はまってました。
最後、ちょっとかっこいいとこ作ってあげたくて、ちょっとお話が長くなってしまいました。
公式では、青島くんが大嫌いな本店一課捜査員・益本伸幸。最後までお名前の読み方が謎でした。

「当て馬かよッ」by益本


追記2024.12
2024年踊る再始動を受けドラマが再放送され、その際字幕にて益本さんは「ますもとさん」であることが公式に判明いたしました。
教えてくださった方、ありがとうございました!

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