ここはストーリーになっていない小話の詰め合わせです。
                オチもなければ三行半のただのワンシーンです。
                







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好きな攻受

・室青は私の理想

★普段は青島くんの物理的欠落に神風の如く助けてくれる相手が室井さん

「あ~もぅ!ったく、君は馬鹿か!何でもっと考えない!」
「だぁってぇ、取り逃がしそうだったんですよぅ」
「良い大人が衝動で動くな。策士の割には自分のことには無頓着だな」
「でも室井さん、追い掛けてきてくれると思ったし」
「・・・・っ、」
「俺のこと、心配しちゃった?」

眉間に皺を寄せ無言で青島の腕を引き上げる室井。

「心配しなくても俺、あんたを見捨てないよ」
「格好付けたいなら、まずその泥だらけの顔を拭ってからにしろ」



★付き合い始めると、青島くんは逃げ腰。(青島くんは役目を終えた後、消えちゃうのがいい。どろん。)

「やっぱ俺じゃ力不足にしか・・・」
「おまえがいなきゃ、先になんか進めない。傍に居てくれ・・・・」
「きっともっと仲間は増えていく。大丈夫。一人じゃなくなっていきますよ」
「俺にはおまえが必要だ」
「なに弱気なこと言ってんだよ、しゃんとしてくれよ」
「おまえが俺の風を起こすのに、そのおまえが俺から消えるのか」
「・・・・俺はずっと、あんたの味方ですから」
「離れていくな」

きつく抱き締める室井。
肩に頬を当てて微笑む青島。

「いかないよ、ずっとずっと傍にはいますから」
「もし居なくなっても必ず連れ戻す。他の奴になんか、誰が渡すか・・・・」

濃厚な口付けで制圧していく室井。



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総攻・総受
・二人はどちらもモテていて、それがお互いの魅力

Side-M
「最近、落ち着いてきましたね」
「迷いがなくなったからな」
「・・・・共犯者を得て?」
「あいつをこの戦いに巻き込むつもりはない。だが、私がブレない限りあいつを全力で護れることになる」


Side-A
「ま~た、何か悩んでます?」
「そんなことはない」
「うーそ。ここに出てますよ・・・・」←眉間をちょんと障る

そっと抱き寄せる室井。
促されるままに身体を預ける青島。

「だーいじょうぶですよ」
「・・・・・何がだ」
「しらばっくれちゃって」
「・・・・・・」
「俺、ここに居るでしょ」
「・・・・・・突き放してもか」
「分かってて聞くんだから。・・・・・・いさせてよ」
「・・・・・もう黙れ」

そっと口を塞ぐ室井の首に手を回せば、そのまま雪崩れ込んでいく。




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CP逆転
・私が考えるなら青室は、ヘタレ攻めの誘いビッチ

「もっとだ、青島・・・ッ」
「でも・・っ、俺・・・・・っ」
「いいんだ、全部をくれ、おまえを」
「貰って・・・・どうすんの・・・・あんた・・・・その先は・・・」
「今はただ、おまえを感じていたい・・・」
「どうしてそんな・・・っ」
「おまえと心中出来るなら、本望だ」
「俺・・・っ、そんなの、望んでなんかっ」
「見くびるな・・・、おまえ一人受けとめたぐらいで俺が潰れると思うか」
「・・・っ」
「俺が、欲しいんだろう・・ッ?」
「・・・ッ」
「受け止めてやるから・・・。おまえの全部を差し出せ」
「・・ぁ・・・ぁあ・・・っ」
「おまえの手で、俺と天上まで付いて来いッ」←あらゆる意味で
「くそ・・・っ、も、知らね・・・っ」

そして室井さんの策謀に嵌り絞り取られてしまう青島くん。(萌えないけど、アリです)



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原作忠実
・刑事スキルなら室井さんの方が上じゃないと。

ベッドのそばで見つめ合う二人。
「青島・・・・」
「室井さん・・・?」

細い指先が青島の頬を宥めるように掠った。
その心地良さに青島が少し眼を細める。
撫でられるように過ぎたそれは次の瞬間、奥襟を掴んでいて、しまったと思った時にはもう青島の身体は空に浮いていた。

「・・ってぇ~」
「逮捕術を上げろと言った筈だが」

電気を背負って、逆光の中、室井が袖を押さえ付けたまま、見降ろす。
短い前髪がパラパラと被り、息一つ乱さない精悍な顔が、微かに微笑んだ。

「こ・・っ、こんな不意討ち、無しですよっ、ノーカウント!」
「ばか。事件がこっちの都合を待ってくれるか」
「うぅ~・・・」
「今夜はたっぷりと可愛がってやる。悔しかったら俺から抜け出してみろ」

そのまま室井に圧し掛かられ、押さえ込まれたまま激しいキスが始まる。



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室青えっちの私的テンプレ
・青島くんは色んな意味で照れちゃう

「も・・・っ、ヤだ、むり・・・・・ッ」
「こんなんじゃ全然足りない・・・・」
「く・・・ぅ・・・っ、ふぅッ、っく、・・ぁあッ」
「もっと見せてくれ・・・」

大きな律動を繰り返しながら、青島の首筋に舌を這わせる室井。

「ん・・・っ、室井さん・・・・ッ」
「・・・、すごく熱い・・・、畝って俺に絡みついてくる・・・」
「言うな、・・・って・・・ァ・・・・ッ」

腰を回すように中を掻き回す。卑猥な音に青島が羞恥で顔を隠す。

「や・・・ッ、もう、意地悪だ・・・」
「おまえが好きなだけなのに?」
「・・・く・・・ぅ・・・ん・・・っ」

脚を抱え上げて胸に付く程卑猥な体位を取らせる。

「隠すな・・・」
「んぅっ、そこ、ばっかり・・・ッ」
「いい貌だ」


★照れちゃえば、憎まれ口なんかいう系もかわいい。

「ん・・ぁ・・・っ、も、ゃめ・・・っ」
「まだ足りない・・・」
「んっ、は・・ぁ、よくオトコ相手に勃たせられんね・・・っ」
「別に男を抱く趣味はないが?」

室井さんは平然と返しちゃう。



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書いてみたいけど共感が得られなさそうなネタ
・室すみ+室青みたいな話

「善いって言ってごらん、すみれ」
「やぁ・・ん、っふ、恥ずかしい・・・っ」
「下はこんなに濡れている・・・」

女として、男に何をされているかを分からせるため、卑猥な体位で淫猥に抱く室井。
硬派な室井がベッドでは雄の色気を放つことにメロメロなすみれさん。

ところがある日、ひょんなことで、室井が青島を抱いてしまったことこから、セフレとしての関係が始まる。

「今夜来い」←電話一本で呼び付ける

「脱げ」
「昨日すみれさん抱いたんだろ・・っ、よく毎晩ヤる気になんね・・・っ」
「何で知っている」
「ごめ・・っ、ほんとたまたま見えちゃったんだ、胸元のキスマーク。彼女ちっこいから、角度的に」
「人の女をそういう目で見るな」
「や・・っ、だって、だったら見えるとこ付けんなよ・・・っ、マナーだろ・・・・ぁあ・・・ッ、あぁ・・・っ」

おしおきだとばかりに、本能のままに抱く室井。
何故すみれには男としてリードし如何様にも抱けるのに、青島とは理性も常識も意識さえ忘れる程、余裕がなくなるのか。何故ここまで快楽に興じてしまうの か。
それが分からないまま、三人の不安定な関係が続いていく・・・・。



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繰り返し使ってしまうパターン
・室井さんの焦れた強引ちゅーは私のてっぱん

ソファで向き合っている時に
「逃げるな」
「ん、でも・・・」

髪を掻き回すように五指を差し入れ、胸元に引き寄せる室井。
抗うことなく胸に治まる青島の耳に口唇を押し当てる。

「本当に厭か・・・?」
「耳元で喋んなって・・・ッ」
「厭かと聞いている」
「あんたは俺に勘違いしているだけだ。この先もっと――」

言わんとしている言葉を先制し、耳朶を甘く噛んだ。

「ん・・・っ・・ぁ・・・、ちょっ」

ゾクゾクと肌を震わせ、青島が身動ぐ。
その仕草にキた室井は、手を後ろから回し、顎を持ち上げさせると、許可も取らない内に口唇を合わせた。
全身に走る歓喜の身震に押され、更に強く押し当てる。

両手で逃れるように室井の胸元を押す青島に、体重を掛けて圧し掛かる。
支えきれずにソファに沈む二つの躯。
腕の中に閉じ込めて、苦情ごと塞ぎ込んだ。



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オリキャラ
・拙作長編『雨夜の月』の続き。オリキャラ・野上さん出所後設定

「俊。今帰り?」
「また来たの?ってか、その呼び方止めてよ、恥ずかしいだろ」
「室井が嫌がるから、の間違いだろ」
「分かってんなら聞くなっての」
「そんな了見の狭い男なんか放っておいて、一緒に飯でも行こうぜ。奢るよ」
「アンタに奢られる筋合いはないよ。自分の分くらい払えます~」
「了解、じゃあ行こうぜ」

青島の手を引いて、野上が歩きだす。

「・・ちょ、待ってよ、俺行くなんて一言も!」
「いいじゃないか、用事ないんだろ」
「二人きりで会っちゃ駄目だって、室井さんが・・・!」
「っかー!やだね~独占欲の強い男は!・・・俺にしときなよ」
「しないよ、何言ってんの」
「室井より愉しませてあげられると思うけど?」

くるりと身体を回転させて、あっという間にブロック塀に背中を押さえ付けられる。

「ねぇ、もう喰われちゃった?」
「な、何の話・・・ッ」

青島の腕を取り、指先にあるプラチナリングに、そっとキスを落とし、上目遣いで口の端を持ち上げた。

「これ、何の印?」
「それ、は――」

野上の妖艶な雰囲気にたじろいだ隙を付き、野上が青島の首筋に口唇を寄せた。
強く、一度吸い上げる。

「・・・ッ・・・」
「このまま浚っていっちゃおうかな」


★別の日。今度は室井VS野上。

「この間はよくも青島の肌に痕を付けやがったな」
「あれ、やっぱり気付いた?」
「気付かない訳がないだろう」
「ふーん。(やっぱりそういう仲か)」

「二度と青島に触れるな」
「だってさ、俊作ってちょっと反応が可愛くて苛めたくなっちゃうんだよね」
「気安くこいつの名前を呼ぶな。(俺だって呼べてないのに)」
「別に名前くらいいいだろ、嫉妬も度が過ぎると嫌われるぜ」
「やかましい。大体何でお前まで俺んちで鍋突いてんだ」
「またそこぶり返すの?やだね~シツコイ男って」
「お前が言うな!」

「俊作が誘ってくれたら断れる訳ないじゃん」
「誘ったっていうか、付いてきちゃったっていうか」

「室井だって、俊作のこういう優しさに惚れたんだろ」
「・・・・」←図星
「それでいて時々俺だけに視線で縋るとこが、たまんね~よなぁ」
「・・・・」←同感

「ちょっと!野上さん!変な言い方すんな!」
「どうして?室井だって満更じゃないって顔してるぜ」
「・・・・」←懐柔されつつある室井
「ところで室井はいつもそんなしかめっ面なの?」
「「・・・・・・」」




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男同士の結婚
・青島くんはツールに拘らない。室井さんは現実的で形式に拘るタイプ。

ある夜、室井の自宅に呼ばれると、テーブルに一枚の紙が置かれた。
「ん?室井さん、これ・・・・?」
「そこにサインをする気はないか」
「・・・ッ、って、ちょ、待ってください、これ婚姻届?!」
「俺と、婚約してほしい」
「・・・!!・・・ぇ、や、ちょっ・・・と待ってッ。何言ってんですか?!」
「生涯の伴侶となってくれ・・・」
「ここッ日本ですから!法的には――、・・・ッ」

酷く動揺を見せる青島とは対照的な冷たい室井の指先が青島の指先に触れ、そっと握り締められる。
欠片も笑っていない漆黒の瞳に捕えられ、動きすら封じられた。

「君を、誰にも渡したくない。確かにこれは、役所には提出出来ない代物だ。だが意味はある」
「・・・・何の・・・・」
「これは、これを提出するのではなく、これ以外の提出を防ぐための、契約書だ」
「・・・っ」
「生涯おまえを愛する権利を、俺にくれないか」
「・・・・何・・・・言ってん・・・・」

頬を赤らめながらも、憎まれ口を乗せ下を向く青島に、室井がテーブルを回り込む。膝立ちのままそっと頤を持ち上げられる。

「焦らすな・・・・」
「・・・・・こ、こんなもの・・・・なくたって・・・・」

それでも羞恥から、顎を持ち上げられながらも、精一杯視線を反らす青島。
そんな青島を見ながら、内ポケットから取り出したものを眼前に掲げる。勿論、プロミスリング。

「・・・っ、・・ぁ・・・、無理・・・、だってッ」

リアルな現実を見せられ、むしろ腰が引け、怖気づいていく青島。

用意周到な室井の強引な愛情に肌を震わせながらも、それでも素直に頷けない青島の腕を、徐に室井が引き寄せた。
胸板に深く抱き止められ、息を詰める。

「逃がさない、君を手放すことなんか、もう出来ないんだ」
「いつか時が来たら切ってくれるって思ってるから・・・俺・・・・傍に居られたのに・・・」

思い余って柔らかく口付けてしまう室井。そのキスに絆されていく青島。

「サイン、してくれるな・・・・?」
「どうして急にこんなこと」

そのままなし崩しに躯で応えさせられて、結局サイン。
翌朝、「また俺室井さんの手の平に踊らされちゃってるよ!!」って頭を抱えている青島の姿があった。




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人格交替

・もしも室井さんと青島くんが逆だったら

★青島くんが気難しい現実主義所轄刑事で、室井さんが気さくな夢想家天才官僚

「些細なことを気遣うより解決する方が先だろ。脳味噌ないの?」
「健全な社会に健全な魂は宿るんだ!社会を護るための努力を惜しんでどうすんだ。事件の裏には皆、人の心があるんだぞ」
「甘っちょろい方法を取る方が首を絞めてると思うけど?」
「・・・身を滅ぼす様な若輩のやり方で、上層部を騙せなければ所詮それも空論だ」
「へえ、じゃあ、どうしろと?」
「私が教えてやってもいい」
「なら、あんたの態度次第じゃ賭けてもいいぜ」
「交渉成立だな」


★青島くんが頭脳明晰冷徹官僚で、室井さんが新米所轄刑事

「人間には限界があるんですよ。手に余る仕事は避けるのが大人だ」
「そんなことしてたら警察はいずれ信用されなくなる!裏で泣く一人を救うべきだ!」
「御大層な理論並べている前に、仕事したら?その一人以上に泣く子が出るぜ?」
「くっそ!なんだあの年下のくせに生意気なキャリアは!」
「それが出来たら、お小言、聞いてやるよ、室井さん?」
「見てろ!絶対追い付いてやる!」



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キャラの若年化
・ジェネレーションギャップ

★身体だけ A
「なんて張りのある肌だ・・・・感度も良い・・・・」
「やぁ・・・・っ、そこ、だめ、は・・・ぁ・・っ」
「すまない・・・・加減出来ないかもしれない」

青島の瑞々しい肌に玉のような汗が弾き、ルームライトを反射した。
いつもより火照っている青島の口内をむしゃぶり、乱暴に服を肌蹴さす。

「あ・・・っ、室っ・・・・さ・・・」
「こんな姿を他の誰にも晒させたくない・・・・っ、俺のものだ・・・」
「そゆこと、言う・・・っ?」
「躯にもう一度俺を憶えさせてやる」

男に開かれ導かれる羞恥に、殊更真っ赤になって身悶える青島。
退けようとする手を振り払われ、雄の色香を放つ褐色の筋肉に組み敷かれた。



★精神だけ A
「ぁ・・・・っ、・・・っ、あの・・・っ」

ベッドに押し倒すと、青島が戸惑ったような照れたような惑いを見せる顔で室井を見上げた。
頬にそっと手を添え、顔を傾ける。

「・・・っ、ん、ぅん・・っ、っく」

ぎこちないキスに返って煽られ、室井は分厚い舌をそっと注ぎ込んだ。
艶かしく舌を絡め取り、敏感な縁を波打つように辿っていく。
圧迫する男の感触に眉を顰めながら、青島も必死に応えようとする。
室井の腕を掴む指先が白く染まる。

「何も心配するな・・・・俺に任せていればいい・・・」
「でも俺・・・っ、あんたのこと、どうしたらよいか・・・・っ」
「いいんだ・・・・、おまえはそのままでいい」
「でも・・っ」
「ここに居てくれるだけでいい・・・・」
「・・・・っ」

言葉を詰まらせた隙を付いて、再び強く口唇を押し当てる。
先走る熱い躯を持て余し、どうして良いか分からない風に室井に縋ってくる。
髪を鷲掴み、少し強めに引き下ろし、顎を上向かせると、角度を変えて塞ぎ直した。

「ぅうん・・・ッ、ふ・・・ぅ、ん・・・・っ」

痛みを伴う程吸い上げると、青島は甘く喉を鳴らした。
少し歪んで紅潮した頬が、どれだけ室井を煽るか、分かっていない。
純潔な魂に、一番に淫らに染める権利に、眩暈すらする。
このまま、肉欲の快楽に落とし、蕩けさせ、自分がいなければ経てない程に溺れさせてしまいたい。

こんなにも全てを共有したいなんて。

「もう・・・・離れるのは嫌だ」
「・・・ァ・・・・ッ」

胸の尖りを口に含むと、青島の躯がシーツに跳ねた。
かけ離れてしまったからこそ、貪欲に身体が欲した。

「俺の言う通りにしろ」
「は・・ぁ・・・・っ、は・・・い」
「いい子だ」

室井は雄の熱を走らせた瞳で、ゆっくりと艶麗に微笑んだ。
その婉然な色気を帯びた貌に、青島が息を呑んだ。



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浮気・二股
・室井さんから逃れるために青島くんがやりそう。室井さんは初志貫徹。

「どうしてこんな真似を・・・!」
「どうだっていいことだろ、あんたには!」
「良くない、放っておけるわけないだろう・・・!」
「あんたがそうやって俺を追い詰めるんだ!」

腕を払い、この腕から逃れられる。
きつく睨みつける青島が嗚咽を噛み締めて口唇を引き結べば、紅く腫れあがる。

「君が大切なんだ」
「言うな!」
「青島・・・」
「もう、解放してよ・・・・苦しいんだよ・・・・ッ」

拒絶を述べた筈のその言葉で、室井はようやく、反転している青島の本音に気付いた。
青島の濡れた瞳が全てを映している。
どうして今までこの嘘に気付けなかったのか。

手を伸ばし、一歩近付く。青島が一歩下がる。ジリジリとした均衡が続き、青島を壁際に追い詰めた。
顔の脇に両肘を付き、取り囲む。真っ直ぐに覗き込んだ。

「そうやって・・・・この先ずっと俺から逃げるつもりか」
「逃げてません」
「だったらここにいればいい」
「・・・・・帰りますよ」
「なら俺を突き飛ばして行け」

ゆっくりと、その視線を捕えながら顔を近づけていく。
少しだけ見開いた眼が動揺している。

「何考えてんだよ、放せよ」
「考えていることは多分・・・・・君と同じだ」
「・・・っ」

鼻先が触れる程近付いた。
そこでゆっくりと室井が顔を傾ける。薄っすらと開いた乾いた口唇で囁いた。

「逃がさない・・・、もう、逃がせない・・・・」
「ぁ・・・・ゃ、ゃめ・・・っ」

青島が壁に身体を竦ませ、顔を背ける。
以前までなら嫌がられていると思い、ここで止めただろう。だが、青島の本心は、ずっと室井を向いていた。室井だけに染められている。
だから自分に触れられる希少さに、こんなにも怯えている。

「だ・・っ、だめ、だって・・っ、俺・・・・ッ」

強気だった青島が怯み、子供のような動揺を見せた。
往生際の悪い頬に手を添え、視線を奪う。
息を詰まらせている姿に心底愛おしさが溢れる。同時に無断でこれに触れた数多の男たちに苛烈な嫉妬心が湧く。
こんなにもこいつは愛されることに怯えているのに。俺しか見えていなかったのに。

「無理だ青島・・・、もう、分かってしまった・・・」
「むろ・・っ、さ・・・ッ、だめ・・・ッ」

涙声で制止を求める青島が哀願し、息を途切れさせる。

「本当のことを言え」
「・・っ、・・ぁ・・・っ」
「青島」
「言える、わけ・・・ッ」
「なら俺が言う」

フルフルと首を振る。

きっと口に出したらお互い止まれなくなることを、感じ取っている。
それを躊躇うのなら、それは室井のためなのだ。もう二人は何もないでは終わらない。
だからこうして室井を必死に護ろうとして隠してきたのだ。
隠し切れない想いが溢れて零れて、他の男の下で脚を開かせた。

もう全部、受け止めてやる。

「・・・・好きだ」

見開いた飴色の瞳に吸い込まれながら、焦がれ続けたふっくらとした肉に口唇を重ねた。
ピクリと青島の身体が硬直する。
逃がさないように両手で頬を掴み、更に強く口唇を押し当てる。

「ん・・っ、ふ・・・ぅ、んぅ・・ッ」

抵抗にもならない嫌がる素振りで口付けを解こうとする。その身体を身体で押さえ込んだ。
壁との間に挟み込みながら膝を割ってその隙間に入り込む。

「ゃ・・・あ・・っ、ゃめ・・・っ」
「無理だ・・・・もう止まる気は無い」

眉を潜め、目をきつく閉じながら横を向く青島を横目に映しながら、その両手首を壁に縫い付けた。
晒される首筋に顔を埋め、舌を這わせる。

「他の男の味など俺が全部忘れさせる」
「ん・・っ、ぁ・・・ッ」

ビクリを震える躯は香り立つようだ。

「あ・・っ、あんたまで俺を娼婦扱いすんのかよ・・・っ」
「それはおまえが、この躯で確かめてみればいい」

室井は仄かに熱り出した躯にむしゃぶりついた。




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パラレル設定
・娼婦設定。青島くんが娼婦で室井さんが地主さん。最初は躯の関係から入っていく系の話

一緒にいるのが辛くなって逃げ出した青島を、ようやく自分の気持ちを伝える決意をした室井が追い掛ける
「戻ってきてくれ」
「俺が戻ったってしょうがないでしょ」
「傍で生きたいんだ」
「・・・ヤですよ・・・、なんのために」
「君が欲しいんだ、俺の傍で生きてくれ。俺だけのために」
「そんで?この先あんたが結婚して子供造るの眺めてろって?どんな冗談ッ」
「それはつまり、俺のことが好きだと解釈していいんだな?」
「ば・・・っ、んなわけ・・っ」
「ならなんで避ける」
「・・・っ、俺っ・・は!たくさんの男に抱かれてきた人間なの!今更カタギには戻れないよ・・・っ」
「そんな可愛いこと言っている内は離せないな・・・連れて帰る」
「ちょ・・・と!離ッ」
「君は躯に言い聞かせるのが手っ取り早い」
「//////」
「好きだって啜り泣くまで抱いてやる。覚悟しておけ」



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プロポーズは
・青島くんは熱い男だとしても、そこまで野獣(イケイケ)じゃない

◆青すみ
「ごめん、待たせて・・・そこまで考えつかなかった」
「ばかぁっ」
「泣かないで、すみれさん」
「もう終わりかと思ったっ、誰かに捕られるって心配したんだからぁっ」
「一緒にいられるだけで俺、嬉しかったんだよ・・・」
「・・・・」
「ほんとだって!でも女の人って色々時期あるもんな、・・・ごめん」
「一緒にいたいのは・・・・そんなの同じよ・・・っ」
「・・・そか////」


◆青室
「青島、指輪だ。してくれるよな」
「え、どうして、室井さん」
「俺にあれだけのことをして受け取らない気か」
「え、え、え。要ります要ります、いや、ちょっとびっくりしちゃって」
「私の気持ちだ。その、あまり上手いこと・・・言ってやれないから」
「――・・・」

ちょっと口端を持ち上げ、指輪と室井を見比べる青島。
仏頂面になる室井。

「・・・・・・・・・・・・なんだ」
「俺の心はもう室井さんのものですよ。不安になっちゃった?」
「馬鹿言うな」
「んん、嬉しいです、室井さんっ、大事にしますっ」
「大袈裟だ・・」
「室井さんのことだもん」
「ばか言うな・・・//////」








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同人100質問に載せているネタから浮かんだ補足SSでした。